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2009-6-30 童子(どうじ) :明るく清純な美少年

神秘的で明るく、清純な少年面の典型。

【天鼓】の後ジテ【田村】【石橋】の演目に使われます


【童子】

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 Jun/2009 独作


能 【天鼓】

【分類】四番目物 (雑能)
【作者】不詳
【主人公】前シテ:王伯、後シテ:天鼓の霊

あらすじ】(仕舞の部分は下線部です。)
 

昔、中国に王伯王母という夫婦がいました。妻は天から鼓が降り下り、胎内に宿る夢を見て一子を生み、その名を天鼓とつけました。その後本物の鼓が天から下り、その子供の手に入ります。それは実に美しい音を出します。その噂を伝え聞いた天子が、鼓を献上するように命じます。少年はそれを拒んで山中に逃げたが、探し出され、鼓は召し上げられ、その身は呂水に沈められてしまいます。宮中に運び込まれたその鼓は、その後、誰が打っても音を出しません。[ここまでは能では演じられません]

そこで、勅使が少年の老父のもとにつかわされ、宮中へ来て鼓を打つ
ように命ぜられます。愛児を失った老父は、日夜悲嘆にくれていますが、勅命を受け、自分も罰せられる覚悟で参内します。恐れかつ懐かしむ心で鼓を打つと、不思議にも妙音を発しました。この奇跡に、天子も哀れを感じ、老父に数多の宝を与えて帰らせます。
<中入>
そして天鼓のために、呂水の堤で、追善の管絃講(音楽法要)を行います。すると天鼓の霊が現われ、今は恨みも忘れて手向けの舞楽を謝し、自ら供えられた鼓を打ち、楽を奏し、喜びの舞を舞って興じます。

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詞章】(仕舞の部分の抜粋です。)

おもしろや時もげに おもしろや時もげに 秋風楽なれや松の風 柳葉払って月も涼しく 星も相逢う空なれや 
烏鵲の橋のもとに 紅葉を敷き 二星の館の前に風冷やかに夜もふけて 夜半楽にも早なりぬ 
人間の水は南 星は北にたんだくの 天の海面雲の波 
立ちそうや呂水の堤の 月にうそむき水にたわむれ.波をうがち 袖を返すや 夜遊の舞楽も時去りて 五更の一点鐘も鳴り 鳥は八声のほのぼのと 夜も明け白む時の鼓 数は六つの巷の声に また打ち寄りて現か夢か またうち寄りて現か夢.幻とこそなりにけれ

 
 

【童子】 
2967224


 Jun/2009 独作

雑考:
能における少年の面には、慈童、弱法師、喝食(かつじき)そして童子の4面があります。ほかに十六(じゅうろく)という面もありますが、少年といった年齢ではないですね!この面は実は2作目ですが、「神秘的な明るく清純な少年」といったテーマは、打つ身になると、なかなかきついテーマです。
少年の幼児性を口元に表現し、神秘性は視線に表そうと努力しました。表情の明るさは、面全体を明るい健康な彩色にしてみました。結果はこの写真の通りです。失敗か?成功か?ご覧になられた方の評価に待ちたいと思います。  

童子 REMAKE JUL/2009。

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童子 REMAKE JUL/2009

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童子 REMAKE JUL/2009

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上塗りおよび彩色をやりかえました。


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コメント 12

kurakichi

般若坊さんの意図されていることが良く現れていると思います。
by kurakichi (2009-07-01 22:38) 

般若坊

kurakichi さん 早速のナイスを ありがとうございました。
ご覧のように梅雨時の為か? 塗りが今一です。美しい肌が表現できていませんのが、心残りです。
天候が良くなったら、落として再度塗りなおしたいと思います。

by 般若坊 (2009-07-02 17:42) 

くまら

座敷童子って、こんな感じなのかなぁ~
としみじみ見入ってしまいました。
by くまら (2009-07-02 21:54) 

般若坊

くまらさん お久しぶりです。
座敷童子って確か”ざしきわらし”って言うんですよね!
東北地方の民話? 雪に埋もれた百姓家の囲炉裏に当たりながら、ばっちゃまが孫に物語ってる情景が、浮かびますね!
by 般若坊 (2009-07-02 22:04) 

tasuchan

若々しくて良いと思います。
by tasuchan (2009-07-03 00:50) 

般若坊

tasuchan さん いつもNICEを ありがとうございます。
出来れば、もっと幼い表情の方がいいな!と思いますが、こればかりはまだ技量がついていきません。これからも日々研鑚といったところです。ありがとうございました。

by 般若坊 (2009-07-03 13:39) 

Nyandam

素人目に明るさがとてもよく出ていると思います。


by Nyandam (2009-07-05 06:00) 

般若坊

Nyandam さん ありがとうございます。
もっともっと 【天真爛漫の明るさ】というものを、どう表現していくか? それが今後の課題です。 あどけない美少年の表情を、今後とも求め続けて行きたいと思います。
by 般若坊 (2009-07-05 10:28) 

sig

こんにちは。
演目の解説はとてもためになります。このお話を頭に入れて鑑賞したらよく分かりますね。
この面は「雑考」にあることがすべて表現されているのではないかと思います。特に目元、口元は意図どおりかと思います。
いわゆる邪気のない、素直な穏やかさを感じます。すばらしいと思います。
by sig (2009-07-05 11:18) 

般若坊

sig さん こんにちわ!
ちょっとほめすぎで・・・、穴があったら入りたい心境です。
演目の内容と、面とは緊密な関係で成り立っていますから、物語を知ってその表情をご覧になるのがいいですね!おっしゃる通りです。
それにしては、まだまだ面での表現が足りない!と思っています。
コメントありがとうございました。
by 般若坊 (2009-07-05 14:18) 

般若坊

takagakiさん、yannさん、アヤメさん、まちぐわさん、阿呆市さん、rose-kさん、こけもも:さん Niceをありがとうございます。気がつかないでお礼が遅れましたことを、おわびします。
by 般若坊 (2011-07-06 16:13) 

般若坊

あゆさこさん Niceをありがとうございます。気がつかないでお礼が遅れましたことを、おわびします。
by 般若坊 (2011-11-18 23:02) 

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