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2009-4-12 黒式尉(こくしきじょう)・・・ 翁 三番叟(さんばそう)

演目】 翁(おきな)
登場人物】シテ:翁、狂言:千歳、狂言:三番叟

【 三番叟 鈴之段 】
三番叟1a.jpg



黒式尉A.jpg
【黒式尉】 DEC/2005 習作

「翁は能にして能にあらず」と言われています。演劇性を持たない、天下泰平、国土安全、五穀豊穣を祈願する儀式としての、舞のみの能です。
翁、千歳、三番叟の3人がそれぞれ別に舞を舞います。
颯爽たる千歳の舞、荘重な翁の舞と続き、その後、翁は退場し、千歳と三番叟の問答の後、
三番叟が「揉之段」と「鈴之段」という2つの力強い舞を舞います。
(素謡は、シテが退場するところまでです。)

 

黒式尉B.jpg

【黒式尉】 DEC/2005 習作

詞章】
シテ どうどうたらりたらりら。たらりららりららりどう。
地謡 ちりやたらりたらりら。たらりららりららりどう。
シテ 所千代までおわしませ。
地謡 われらも千秋さむらおう。
シテ 鶴と亀との齢にて。
地謡 幸ひ心にまかせたり。
シテ どうどうたらりたらりら。
地謡 ちりやたらりたらりら。たらりららりららりどう。
千才 鳴るは瀧の水。鳴るは瀧の水。日は照るとも。
地謡 たえずとうたり。ありうどうどう。
千才 たえずとうたり。たえずとうたり。

<千才舞>
千才 所千代までおはしませ。われらも千秋さむらおう。鳴るは瀧の水。
     日は照るとも。
地謡 たえずとうたり。ありうどうどう。

<千才舞>
シテ あげまきやとんどや。
地謡 よばかりやとんどや。
シテ ざしていたれども。
地謡 まいろうれんげじや。とんどや。
シテ 千早ふる。神のひこさの昔より。ひさしかれとぞよわい。
地謡 そよやりちや。とんどや。
シテ 千年の鶴は。万才楽と歌うたり。又万代の池の亀は。甲に三極を備えたり。
   天下泰平国土安穏。今日のご祈祷なり。ありわらや。なじょの翁ども。
地謡 あれはなじょの翁ども。そやいづくの。翁ども。
シテ そよや。

<翁舞>
シテ 千秋万才の。喜びの舞なれば。一舞まおう万才楽。
地謡 万才楽。
シテ 万才楽。
地謡 万才楽。

雑考:
この黒式尉は4年前の作品です。新しい面をご紹介していくうちに、以前打った面が忘れられそう
ですので、合間を見てご紹介しました。
神事能に使用する面ですから、翁や黒式尉は彫りも彩色も素朴です。
私も鑿痕を消さずに強調し、純朴・素朴さを表現したつもりです。
彩色は本来、朱赤色の地に黒色で仕上げるわけですが、これは黄土地に黒で仕上げました。
この面は、彫り進んでいくうちに面が勝手に笑い出して来た、思い出深い面です。
先生の評価はGOOD!でした。


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コメント 20

sig

こんばんは。
穏やかな笑みだなあ。いい面だなあ、と思いながら見せていただいたら、
先生の評価がGOODだったとのこと。
私にも鑑賞眼があるのかな。W
あ、それと、面が勝手に笑い出した、ということ、分かるような気がします。
昔、シナリオを書いていた頃、自分が設定した人物が勝手に台詞をしゃべりだしました。そんな感じですね。
by sig (2009-04-12 20:28) 

般若坊

sig さん NICEとコメントをありがとう!
先生曰く、いいものは誰が見てもいい!悪いものは悪い!とのこと。
良いにも3つの評価があって、GOOD、BETTER、BESTですから、まあまあ・・という評価です。
そうですか・・・sig さんにもご経験がありますか!そうなんです!作品が自分を語るんです。お互いに良い経験をしましたね!
ありがとうございます。
by 般若坊 (2009-04-12 21:11) 

tasuchan

ほんとに笑ってらっしゃる面ですね。
そして面に特有な見る角度で笑いの度合いが異なる感じが良く出ていますね。
by tasuchan (2009-04-15 17:24) 

般若坊

tasuchan さん Niceとコメント をありがとうございます。
面を手にとられ、上下左右から面を見てみると、多分様々な笑いの表情を感じられると思います。
演目に添うその表情を打ち出すのは、われわれ素人には大変難しいです。その意味でこの黒式尉は、ラッキーでした。
どうもありがとうございます。
by 般若坊 (2009-04-16 16:45) 

くまら

画像追加されましたね、
能、何度か見たことは有りますが、正直よく判りませんでしたが、
能面の奥深さは何となく判ったつもりです^^
by くまら (2009-04-19 22:42) 

般若坊

くまら さん Niceとコメントをありがとうございます。
そうですね!謡いにしてもセリフにしても、よくわかりませんね!
知る人ぞ知る では、今後の能の発展はおぼつきません。それで、国立能楽堂では手元のテレビで、謡の内容を流すようになりました。
同様にわがブログも拙い面のカバーとして、舞台の写真や謡の内容を一部載せました。著作権その他もろもろの規制があるかもしれませんが・・・
勘弁ね!といったところです。ありがとうございました。
by 般若坊 (2009-04-20 15:18) 

くまら

あ、また画像変わりましたね^^
これって人ですよね、置物ではないですよね?
by くまら (2009-04-25 00:00) 

般若坊

くまらさん こんにちは!
以前の三番叟の舞台写真は本物ですが、ピクセル数が低いため、鮮明さに欠けていましたので、大きな写真に差し替えました。
よく見ると置物ですね!でもよく表現されていると思い、貼り付けました。
鋭い ご指摘をありがとうございます。
by 般若坊 (2009-04-25 18:05) 

takagaki

コメントありがとうございます。
「墨染めの桜」、
もとは遠藤家が治めていた郡上八幡ですが、
豊臣との確執によって稲葉家が統治することになり、
関ヶ原の合戦をきっかけに遠藤慶隆が郡上八幡城を攻めました。
遠藤は愛宕山に、
応援の金森は城山東方と挟み撃ちにて陣を構えましたが、
合戦中、城を落とすことができず、
小牧方面から戻ってきた稲葉の本隊にて逆襲され、
決着がつかない戦は陰惨なものとなったと云われてます。
関ヶ原の合戦が雌雄を決するに至り、
休戦となり、徳川家康の配慮によって、
遠藤慶隆が郡上八幡を再び統治することになりました。
「墨染めの桜」は、
その時に植えられたと云われているために400年樹齢とされています。
この桜自体は「エドヒガン」ですが、
「薄墨桜」と称される桜と同様、
花弁が小ぶりでやや薄桃色の花であるがために、
満開時にはやや墨をひいたような風情があるために、
このように呼ばれているとか、
京都にも同称の桜がありますので何かご縁があるかもしれません。

参考
http://www.rd.mmtr.or.jp/~asashi/newpage413.htm
「城攻め」
http://takagakigumi.blog.so-net.ne.jp/2008-07-26-4



by takagaki (2009-04-28 10:42) 

般若坊

takagaki さん コメントありがとう。詳細は貴方のブログへ
by 般若坊 (2009-04-30 23:08) 

ruriy

穏やかで奥の深い笑みですね。見ていると「許されている」ような気になります。
by ruriy (2009-05-02 09:48) 

般若坊

ruriyさん Niceとコメントをありがとう。
人間の業や欲を全て爺の笑い顔の中に包み込み、ひたすら 天下泰平、国土安全、五穀豊穣を祈願する舞い姿は、きっと神に通じるのでしょう・・・

by 般若坊 (2009-05-02 20:43) 

葉゜芹

般若坊さん、こんばんは。

>彫り進んでいくうちに面が勝手に笑い出して来た
というコトバに般若坊さんの心と手が直結しているのを感じて
すごいなぁ~!!って思いました。
能のこと何もわかりませんが、般若坊さんのブログを読みながら
面を見ると伝わってくるものがあります。
これからもこっそり来させていただいてお勉強させていただきたいです(*^^*)
どうぞよろしくお願いいたします。
by 葉゜芹 (2009-05-06 18:45) 

般若坊

葉゜芹 さん Niceとコメントを 有難うございます。
拙い面打ちのブログですが、少しでも 日本の世界文化遺産 である【能】の理解に役立てばと思い、恥ずかしげもなく貼り付けております。
今後とも宜しく、ご指導の程を!
by 般若坊 (2009-05-07 13:58) 

童貞

はじめまして☆
素敵なサイトですね^^応援してますよ♪

by 童貞 (2010-05-10 11:02) 

般若坊

童貞さん ありがとうございます。 ここの所公私ともにハプニングが重なり、鑿を全くもっていません。これでは見ていただいている方々に失礼だな・・・と思いながら・・・・
少し落ち着いてきましたので、とりあえず過去に打ったものの中から、何か貼り付けてみようと思っています。
コメントありがとう!
by 般若坊 (2010-05-10 13:30) 

神楽童子

日々お世話様です。いつもHP拝見しております。昨年、念願叶って自費出版の運びとなりました。10月中旬より各書店にて販売してます。若き日の神楽師の物語でタイトルは「お神楽初恋巡演記」です。いち早く岩手県立美術館&図書館&博物館のライブラリー・書庫で配架になりました。また情報誌悠悠そしてFM岩手「岩手の本棚」でも紹介されました。昨年は新聞掲載はデーリー東北&盛岡タイムス&毎日新聞が取り上げくれました。今年は岩手日報&日本農業新聞&朝日新聞&観光経済新聞で掲載されました。詳しくはブログ神楽童子「お神楽初恋巡演記」(http://blog.goo.ne.jp/juriyo_1955)参照願います。神楽を愛する多くの皆様に読んで欲しいと思ってます。
by 神楽童子 (2010-05-12 23:25) 

般若坊

神楽童子さん 私のブログにお越しいただき、コメントをありがとうございました。
さっそくご案内いただきました貴方のブログを拝見させていただきました。
念願のご出版おめでとうございます。今後のご活躍をお祈りします。
by 般若坊 (2010-05-14 12:54) 

般若坊

kurakichさん、ponchiさん、アヤメ7さん、Nyandamさん、yannさん、komekitさん、阿呆市さん、mippimamaさん、sazanさん、rose-kさん Niceをありがとうございます。気がつかないでお礼が遅れましたことを、おわびします。
by 般若坊 (2011-07-06 16:22) 

般若坊

あゆさこさん Niceをありがとうございます。気がつかないでお礼が遅れましたことを、おわびします。
by 般若坊 (2011-11-18 23:03) 

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