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2009-4-8 邯鄲男(かんたんおとこ)・・・邯鄲 夢の枕

 

能 「邯鄲(カンタン)」に使用される面です。
哲学青年のような一抹の懐疑的な表情で、眉間の皺、引き締まった頬に哲学青年らしい憂愁を漂わせていますが、中将などのよりは庶民的な感じがします。
心に緊張感をもつ思いつめた表情から、恋の執心を描いた「女郎花」の後シテや、狂乱物の「歌占」に流用するほか、古くは三日月・怪士の類を用いていた「高砂」「養老」などの、後シテの若い男性役にも使用されます。

 

【邯鄲男】 APR/2009 Remake

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【 邯鄲 夢の枕 】
邯鄲.jpg

能 【邯鄲 夢の枕】

中国 蜀の国の盧生という青年が人生に迷いを感じ、楚の国羊飛山に住む賢者に人生とは何か、問うてみようと旅に出ます。
途中、邯鄲の里へ着き、一軒の宿屋に泊まります。
その宿の女主人は、かつて仙人の法を使う人を泊めたときにそのお礼にと、不思議な枕をもらいました。
その枕を使って寝ると、夢によって悟りを開くというのです。
女主人は盧生の素性や旅の目的などを聞くと、食事の用意が出来る間、しばしその枕を試してみるように勧めます。
そこで盧生も、その枕を借りて一眠りすることにします。

うとうとすると起こす人がいます。楚の国の帝が位を盧生に譲るという勅使です。
盧生は勅使に促されて、天にも昇る心地で輿に乗って宮殿に赴き、王位につきます。
それから50年酒宴は続き、盧生も歓喜の舞をまい、栄華を極めた毎日を送ります。

と その時、宿の女主人が粟の飯が炊けたと起こしに来ます。
目を覚ました盧生は、全ては夢であったのかとしばらくは呆然としますが、人生何事も一炊の夢と悟り、
不思議な枕に感謝しながら、自分の故郷である蜀の国へと帰っていくのでした。

【邯鄲男】 APR/2009 Remake

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謡う夜もすがら 謡う夜もすがら 日はまた出でて 
明きらけくなりて 夜かと思えば 昼になり 昼かと思えば 月またさやけし 

春の花咲けば 紅葉も色濃く 夏かと思えば 雪も降りつつ
四季おりふしは目の前にて 春夏秋冬万木千草も 一時に花咲けり 
面白や 不思議やな

かくて時過ぎ頃去れば 五十年の栄華も尽きて 誠は夢の内なれば
女御更衣 百官卿相千戸万戸 従類眷属宮殿楼閣 皆消え消
えと失せ果てて 
ありつる邯鄲の枕の上に 眠りの夢は 覚めにけり 

雑考:この面は2007年10月に打ったものですが、彩色下地が良くなく亀裂が生じてきましたので、以前の彩色を全て落とし、新しく彩色し直したものです。以前の面は かねてから先生に言われていたのですが、墨の使い方が濃すぎたので、眉や髭の墨の濃度にはかなり注意しました。邯鄲は薄髭、薄眉でありますので、本来の墨使いに戻したわけです。 邯鄲特有の”一抹の懐疑的な表情”が表現されていますでしょうか?


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コメント 6

kurakichi

拙写真へのコメントありがとうございました。
by kurakichi (2009-04-09 07:49) 

般若坊

kurakichi さん 私のブログへようこそ!
Niceをありがとうございます。
by 般若坊 (2009-04-09 09:30) 

sig

邯鄲の夢の話、知っています。
能にあるのは知りませんでした。
by sig (2009-04-12 20:31) 

般若坊

sig さん NICEとコメントをありがとう。
邯鄲夢の話は有名ですよね!
夢でいいから 盧生 のように 皇帝になってみたいですね!
面をかぶると なったりして・・・・笑
ありがとうございます。
by 般若坊 (2009-04-12 21:21) 

般若坊

yannさん、アヤメ7さん、takagakさん、葉゜芹さん、rose-kさん いつもNiceを ありがとうございます。
by 般若坊 (2011-07-06 16:24) 

般若坊

あゆさこさん Niceをありがとうございます。気がつかないでお礼が遅れましたことを、おわびします。
by 般若坊 (2011-11-18 23:03) 

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