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2008-10-15 弱法師・盲目の暗黒に見出した一筋の光明

讒言に惑わされた実の父(左右衛門尉通俊/さえもんのじょうみちとし)によって追放され、今は全盲となってさすらう乞食となった 俊徳丸(しゅんとくまる)。(よろよろとよろめき歩くので弱法師と言われます。
我が子を追放したことを後悔する父は、天王寺で七日間の施行をし、その満願の日に我が子に出会うのでした。
現れた弱法師に施しをし、言葉を交わしているうちに我が子とわかりましたが、昼間は人目もあるので夜になって父であることを明かし、父は子の手を取って高安の里に帰っていきます。
 

【 弱法師 】

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住吉の 松の木間より眺むれば 月落ちかかる 淡路島山と 眺めしは月影の 詠めしは月影の 今は入日や落ちかかるらん 
日想観なれば曇りも波の 淡路絵島 須磨明石 紀の海までも 見えたり見えたり 満目青山は 心にあり おう 見るぞとよ見るぞとよ さて難波の海の 致景の数々 
南はさこそと夕波の 住吉の松原 東の方は時を得て 春の緑の草香山 北はいずく 難波なる 長柄の橋のいたずらに かなた こなたとありく程に 盲目の悲しさは 貴賎の人に行きあいの まろび漂い難波江に 足もとはよろよろと げにも真の 弱法師とて 人は笑い給うぞや 
思えば 恥かしや な今は狂い候わじ 今よりはさらに狂わじ


IMG_6612.bJPG.jpg

 


 

    遊びをせんとや生まれけむ

        戯れせんとや
生まれけむ

 

            遊ぶ子供の声聞けば

                わが身さえこそ 動(ゆる)がるれ


IMG_6649.JPGa.jpg

【弱法師】OCT/2008習作


この弱法師の面の彩色は、失敗でした。面の主人公は流浪する乞食少年ですから、日焼けしてよごれた顔色であれこそ、明るい健康な顔色ではないわけです。
したがって基本の上塗りの顔料選択、および健康を思わせる朱入れは面の風貌に合っていないと、先生に指摘されました。

乞食の子を表現するわけですから、暗色系の顔料で仕上げ古色も暗くなりますが、その中にもそこはかとない気品が感じられ、盲目の暗黒の中にも一筋の光明を見出だした“悟り”が、口元や表情に出ていなければならないそうです。



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コメント 4

雷じじ

So-net Photo の私の写真へコメントをいただきまして、有難うございます。あなたさまのご活躍をお祈りいたします。
  
                          2008.11.18
by 雷じじ (2008-11-18 21:08) 

般若坊

雷じじ さん 私のブログへようこそ!
物を作ったり、表現することは難しいですが、絵でも造形でも共通した楽しみがありますね!
今後ともよろしく。
by 般若坊 (2008-11-19 10:58) 

般若坊

くまらさん、takagakiさん、みかんママさん、tasuchanさん、アヤメ7さん いつも Nice をありがとうございます。
by 般若坊 (2011-07-06 16:40) 

般若坊

あゆさこさん Niceをありがとうございます。気がつかないでお礼が遅れましたことを、おわびします。
by 般若坊 (2011-11-18 23:06) 

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